焙煎は週末のルーティン
自宅で飲むコーヒーは自分で焙煎しています。週に一度、1回に100gを焙煎し1日1杯だいたい1週間で飲み切っています。生豆は同時に3,4種類を購入し、毎週異なる産地の生豆を焙煎するというルーティンです。
生豆や焙煎豆を売るショップはその商品説明にコピペが氾濫していて実際の特長がどういったものなのかよくわからないと常々思っていました。またおすすめの焙煎度合いが記載されていてもその理由が書いていないのも不満でした。そしてそのおすすめ焙煎度合いに関しても基本的に甘味が特徴なら浅煎り、苦みやコクが特徴な豆なら深煎り、がおすすめだというワンパターンさ。もう少し一歩踏み込んだレビューがほしいなと思いつつも、いつまでも他人に期待するのは愚かなだなとも思い、自分自身で確認するために自家焙煎にはまっていくのでした。
手焙煎のすすめ
最近、中川ワニさんの書籍 {中川ワニ (2018) . 家でたのしむ手焙煎コーヒーの基本}を読み、コーヒーの味は生豆由来よりも焙煎具合での変化のほうが大きいのではないか、という言葉がありそれを自分で確認してみたいと思いました。生豆の産地によって味の方向性はあるが、焙煎によってある程度コントロールができるのではないか、というか焙煎を商売にするならコントロールできないとだめだ、と。
そうするとこれまでいろんな豆を試して焙煎度合いもバラバラにやってきた私は焙煎のコントロール術が全然深化していないはずです。もちろん簡易な手回し焙煎器を使っているのでそもそも術などないのかもだけれど。
書籍では手網焙煎について詳しく書いてありました。手網焙煎の網がダサいのがやだ、と過去にディスったことを反省しつつ、読みました。手網はやっぱり造詣がかっこ悪いんだけど、焙煎時に使用していた攪拌棒のデザインが可愛くて手網焙煎に興味が出てきました。
これまで見てきた手網焙煎で棒を使っている人を見た記憶がなかったので新鮮で、またそのデザインが可愛くそのページだけ何度も見ました笑。調べてみたらオリジナル製品のようで、ブログや提携しているショップ?から購入可能なようですね。
手網焙煎の火加減の調節は火元の調節だけでなく、シンプルに網の位置を上下させることでコントロールします。これがとても難しそう。だけど手網焙煎のいいところは温度測定が簡単なことと焙煎途中で豆を取り出しやすいこと、ワニさん曰く「豆をひねる」ことができることなど、手回し焙煎器ではできない所作があります。
私は以前、手回し焙煎器で焙煎中の豆の温度を赤外線センサーで測定することを試してみたのですが、回転する金属メッシュのカゴの中にある豆温度を測定することは非常に困難でした。温度計に表示された温度が金属メッシュの温度なのか豆の温度なのか分からず、また測定のたびに温度がコロコロ変わり、安定して時系列で測定することは不可能という結論に達してしまいました。今は回転軸の中にセンサーを取り付ければどうだろうかと思案していますが、たぶんケーブルがねじれて・・・無理でしょう。測定のたびに手回しを止めるのなら、温度計を差し込んで測定することはできるけど、肝心の焙煎がダメになりそう。と温度測定は行き詰ってしまいましたが、火加減のことやダンパーの取付けなどできることからやっていきたいと思っています。
もうしばらく今の器具を使った焙煎を続けていこうかなと思います。