証券口座内の米ドルには利子がつかない
僕はSBI証券の一般NISA口座を利用して、いくつかの個別株と二つのETF(VYM、VOO)を保有しています。すると毎月わずかながら配当金や分配金が振り込まれます。そして振り込まれたドルを円に替えることはせず、そのまま証券口座内に貯めておき、100%全額を翌月の定期買い付けにまわすことで複利パワーを最大限生かす作戦でやってきました。でもそれじゃ複利パワー最大じゃなかったという話。
配当金は少ない月で10ドル以下、多い月でも100ドル程度。購入手数料の壁※を考えると、配当金が出た当月に何かを買うには少なすぎるので、とりあえずなにもせずそのままキープしていました。翌月の給料が出たら、そのキープ資金と合わせて追加投資に回すといった感じ。
(※購入手数料の壁とは、米国株購入の際、最低5ドルの購入手数料がかかるので、せめて1000ドル分くらいまとめて買わないと手数料の%が高すぎるよねっていう話)
当初は利子についてあまり気にしていませんでした。というよりそもそも証券口座内のドルに利子が付かないということ自体認識していなかったのです。ですが、知ってしまったからには何かしないと、と思い立った結果、
以下の外貨MMFを購入することにしました。
ブラックロック・スーパー・マネー・マーケット・ファンド
米ドル定期でもよかったのですが、その場合一度銀行口座に送金するひと手間が必要。
ドル定期の利回りが住信SBIネット銀行で2.3%。上記MMFだと2%ちょっと。そこまで差がないことや、MMFのそもそもの特徴として株の買い付け資金にまわしやすいことなどの理由から購入することにしました。
外貨建MMFって何?
外貨建MMFについて簡単に説明すると、格付の高い外貨建て(米ドル、カナダドル、豪ドル、ニュージーランドドル、南アフリカランド、トルコリラ)の短期証券に投資する投資信託をいいます。短期証券には債券や預金証書、コマーシャルペーパー(CP)、譲渡性預金証書(CD : Certificate of Deposit)などが含まれます。
コマーシャル・ペーパーとは、企業が短期必要資金を調達するために発行する短期の無担保約束手形のこと。社債との違いは償還期間の短さにあります。社債の場合は1年以上。それに対し、コマーシャルペーパーは通常1年未満。
ブラックロック・スーパー・マネー・マーケット・ファンド(以下ブラックロックMMFとする)は住信SBIネット銀行で取り扱われている外貨建MMFのひとつです。ブラックロックMMFは次のようなポートフォリオになっています。
資産構成比率を見てみると、その殆どがコマーシャルペーパーとなっています。
外貨建てMMFのメリット
簡単にまとめると外貨建てMMFのメリットは以下のようになります。
- 利子のつかない証券口座内でも利子(分配金)が得られる。
- 同通貨間取引なら、為替手数料無しで株購入資金にできる。(米ドルMMF->ドル建ての株や債券)
- 分配金は申告分離課税なので税金まわりのややこしさが無い。源泉徴収された後の金額で自動的に再投資される。
外貨建てMMFのデメリット
- 外貨建てのため、為替の動きによっては元本を毀損する可能性あり。
とまぁ個人的にはデメリットよりメリットが上回るので、しばらく待機資金はこれで置いておこうかなと思います。
分配金についてはまた別の記事にしようと思います。
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